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【株式・前引け】日経平均は小幅上昇、方向感に乏しく狭いレンジでもみ合う

 16日午前の東京株式市場は小幅上昇。日経平均株価は前日終値比2円46銭高い1万 0312円24銭、TOPIXは同2.42ポイント高い904.84で前場の取引を終えた。東証1部の出来高は概算で8億4863万株、売買代金は5616億円と低調だった。手がかりとなる材料を欠くなか、前場は前日終値を挟んでのモミ合い展開。下値、上値ともに限定的で、小幅な値動きに終始した。  前日の米国株は、小康状態にあった欧州財政不安が高まったことなどから、NYダウ、ナスダック総合、S&P500の主要指標がそろって下落。イギリス、ドイツ、フランス、香港ハンセン、シンガポールなど、欧州、アジアの主要市場でも下げが目立った。  こうした流れを受けて本日の東京市場は、朝方の外国証券経由の注文動向が売り1790万株、買い1640万株と、小幅ながら14営業日ぶり売り越しに。過剰流動性相場から市場心理は全体的に底堅い状況にあるものの、騰落レシオなど足元の株価に過熱感が出ていること、積極的に買い進む材料に欠くことなどから、利益確定売りが上値を抑えた格好だ。  日経平均は前日終値比12円23銭安の1万0297円55銭で寄り付いてスタート。その後、一時は1万0282円54銭まで下げる動きを見せたものの、下値は底堅く、前引けにかけて反発。結局は前日終値比を若干上回ったところで、前場の取引を終えた。高値と安値の差は、わずか35円と狭いレンジでの様子見展開だった。  東証33業種別では、27業種が上昇。上昇率トップは、空運で1.66%。これに銀行、金属、石油、不動産が続いた。一方、下落は6業種で、ゴムのマイナス1.56%がワーストで、以下、卸売、その他製品、機械、水産、情報の順。  個別銘柄では、債務超過解消に向けた第三者増資を発表したフィデック、韓国サムスン製スマートフォンへの「モバゲー」提供が材料視されたディー・エヌ・エーが値上がり率上位に。一方、値下がりでは、今期業績見通しの悪化が伝えられたオハラ、三井ハイテックなどの下落が目立った。大型株では、ドル高円安を背景にホンダやキヤノンなど輸出関連株の一角が上昇。ソフトバンクやブリヂストンは、外資系証券会社による投資判断引き下げが嫌気され売られた。  手がかりとなる材料を欠くなか、後場も為替やアジア市場の動向をにらみつつ様子見展開が続きそうだ。    

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