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【株式・前引け】前日大幅安の反動で小幅反発ながら懸念材料多く上値重い

 8日の東京株式市場前場は2日ぶり反発。日経平均株価は前日終値比40円42銭高の1万0545円44銭で引けた。TOPIXも同1.23ポイント高の942.86と小幅ながら2日ぶり反発。東証1部の出来高は概算で10億4750万株、売買代金は6171億円だった。  前日の米国株式市場はNYダウが2日続落。79.85ドル安の1万2090ドル03セントで引けた。ナスダックも2日続落、39.04ポイント安の2745.63ポイントだった。  一方、本日の東京市場は寄り付き前の外国系証券経由の注文動向(10社ベース)が、売りが1480万株、買いが1690万株で差し引き210万株の買い越し。これで3日連続の買い越しとなった。本日は前日の米国市場が続落したため、東京市場も続落で始まるかと予想する向きが多かったが、前日の大幅安を主導した先物の買い戻しや、こうした外国系証券の買い越し姿勢、朝方は為替相場が84円台前半とやや円安に振れていたことなどを背景に、寄り付きは前日比8円06銭高の1万0513円08銭で始まった。  その後もじりじりと上げ幅を広げ、10時28分には同60円08銭高の1万0565円10銭の前場高値をつけた。  東証33業種中で上昇したのは25業種。上昇率トップは水産、次いでその他金融、鉱業など。ただ買い戻しの範疇を出ず、トップ3でも上昇率は0.9%台にとどまった。下落したのは8業種で騰落率ワーストは海運、次いで金属製品、ガラスとなった。特に海運の下落率は1.76%と突出。原油高の影響で海上輸送需要が落ち込むのではないかという懸念が市場で広がったことが響いた。  個別銘柄では一部の100円割れ銘柄に短期投機資金が流入。それらを除くと電設資材卸の田中商事が7.99%の高い上昇率を示した。PBR0.5倍未満であることや、配当利回りが4%台半ばにあることで、3月末の配当権利取りを意識した動きといえそうだ。その他、大型株では昨日、ハードディスクドライブ(HDD)事業を売却することを発表した日立製作所や、米国の医療機器会社の買収を発表したテルモなどが買われた。  前場は小幅反発でモミ合いとなったが、リビア内紛の長期化見通しに伴う原油価格の高止まりや、ギリシャ国債の3ノッチ引き下げなど欧州財政問題の蒸し返しもあり、上値追える状況ではなさそうだ。

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