市場経済ニュース

【株式・前引け】前日の欧米株下げなど響き、日経平均は10円安の小幅続落とさえない展開

 13日の東京株式市場前場は小幅ながら3日続落した。日経平均株価は前日終値末比10円14銭安の9542円12銭で引けた。TOPIXも同0.72ポイント安の837.79で、こちらも下げで引けた。  前日の米NYダウは117ドル53セント安の1万2263ドル58セントと反落した。英仏独など主要欧州市場もそろって3日連続の下げで終わった。日本政府が前日、福島第一原発の事故の深刻度を示す国際尺度を最悪レベルに見直したことや、東日本大震災後の日本企業業績への影響を見極めたい、との思惑から買い手控えがあった。  こうしたことを背景に東京市場は、前日比39円近く安い9516円でスタートした日経平均株価が、直後から小幅高に転じた。為替がやや円安に振れたうえ、朝方の外国証券経由の売買注文が、売り1430万株、買い1490万株で60万株の買い越しとなった。外国証券経由の売買が買い越しになるのは8営業日ぶり。  また発表の工作機械受注が良い数値だったことや、民間金融機関43社の日本経済の予測が年度後半にプラスに転じると報じられたことなど、過度の懸念後退から9時50分には45円高まで反転する場面もあった。その後は再発する余震や9550円近辺での売り圧力に押され、結局10円安で前場の取引を終えた。  東証1部の出来高は概算で9億4809万株、同売買代金は5912億円だった。業種別では値上がりが15業種に対し、値下がりは17業種と拮抗した。1業種は変わらず。上昇トップは輸送用機器、下落ワーストは国際原油相場の下落を反映して、鉱業が3%近い下げ。  東証一部全体でも値上がり752銘柄、値下がり700銘柄と拮抗。変わらずも200銘柄あった。個別銘柄では上げでは業績好調が伝えられる廣済堂が目立った。円安に振れたことも一因でトヨタ、ホンダ、キャノンなど国際優良株もしっかりだった。下げでは業績下方修正が報じられたハニーズが筆頭。福島第一原発事故の賠償責任負担の検討をという一部報道が嫌気され東京電力以外の電力各社や原油市況悪化から資源関連の三井物産など商社株、国際石開帝石等の鉱業株も値を消した。  後場は為替や原発事故、アジア株の動向などが引き続き後場の相場に影響しそう。ただ、JPモルガンチェースなど米国の1~3月期の重要企業決算、3月の米国小売りなど注目の指標発表を控えていることや、大震災や原発事故長期化による日本企業業績への影響度を見極めたい、との気迷いもあり、方向感に乏しく上値が重い展開が予想される。

ページトップ