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【株式・大引け】決算発表控えた見送りムードの中、海外要因に押され3日続落

 19日の東京株式市場は3日続落。大引けの日経平均株価は前日比115円62銭安の9441円03銭。東証株価指数(TOPIX)は同8.78ポイント安の827.56だった。東証1部の売買高は概算で18億6293万株、売買代金は1兆1610億円と低調だった。  本日の東京市場は、安値圏での取引に終始した。前日の欧米市場がギリシャの債務再編懸念や米国債の格下げ懸念から軒並み大幅安となり、朝方の外国証券の注文動向も2日連続の売り越しとなったことで日経平均は前日比108円安でスタート。為替が円高傾向で、アジア市場も軒並み安となったことで軟調地合いが続き、前場は同142円安で取引を終えた。  昼のバスケット取引は低調で売り買い均衡と伝えられ、後場は同147円安で取引開始。下値での日銀によるETF買い観測や、円高が一服気味となったことから下げ渋ったものの、反発力は弱く、結局は同115円安の安値圏のままで引けた。  市場内では、これから本格化する2011年3月期決算発表を見極めたいとのムードが強く、売買代金は減少傾向。薄商いの中、海外市場など外部要因に振り回される展開が続く。「欧州に続いて米国でも財政不安が台頭し、財政引き締め観測が高まれば、米国景気に対する楽観論が後退しかねない」(大手証券)との指摘が聞かれた。フィンランドの議会選挙で反EUを掲げる政党が躍進したことも、欧州財政不安を助長する新たな要因として注目されている。  東証1部の値上がり銘柄数274(16.3%)に対し、値下がり銘柄数は1281(76.4%)、変わらずは119銘柄。業種別株式指数の騰落率では、全33業種のうち値上がりは保険の1業種のみ。騰落率ワーストは空運。ほかにも鉱業、ガラス・土石製品、輸送用機器、海運、機械、不動産の順で下落幅が大きかった。  個別銘柄では、売買代金トップのトヨタ自動車が4日続落。東京電力が下げ、ファナック、コマツ、キヤノンの輸出関連が安い。HDDヘッド供給先の韓国サムソン電子がHDD(ハードディスクドライブ)部門を売却するとの報道が嫌気され、TDKが急落。米テキサス・インスツルメントの業績見通しへの失望から、東京エレクトロンやディスコ、アドバンテストなど半導体関連も売られた。また、岩手銀行や東邦銀行、福島銀行など東北地盤の地銀が軒並み安となった。  反面、ソフトバンクが小高く、いすゞ自動車が堅調。日本風力開発は大幅高。業績好調をはやされ、IIJや共立印刷、鳥居薬品も上昇した。  

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