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【株式・前引け】米国株高を好感し日経平均は続伸、休場前の後場の展開に注目

 28日午前の東京株式市場は続伸。日経平均株価は前日終値比123円65銭高の9815円49銭、TOPIXも9.31ポイント高の849.18で前引けとなった。東証1部の出来高は概算で9億3784万株、売買代金は6914億円と連休を目前に復調ぎみ。前日に米国で緩和的な金融政策が維持されることが確認され、前場は買いが優勢となった。ただ明日からはゴールデンウイークで東京市場も休場となるため、後場は市場のエネルギーが低下する可能性もある。  前日の米国株式市場は総じて好調。この日のFOMC(米連邦公開市場委員会)は大規模な米国債買入措置を予定どおり6月に完了すると発表したが、その後のバーナンキ議長の会見では緩和的な金融政策の維持が示唆された。NYダウは2日続伸、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は6日続伸で、10年ぶりの高値をつけた。  本日の東京市場はこうした米国の流れを受けやや活況の様相となった。朝方の外国証券経由の注文動向は、1480万株の売りに対して、買いが2690万株と、差し引き1210万株の買い越し。日経平均は前日終値比57円高で寄り付いてスタート。その後もみ合いながらも上昇を続け、10時26分には147円高の前場高値をつけた。今週に入り、大震災の影響を受けた企業決算や鉱工業生産指数(速報)などが発表されているが、米国株高を好感する動きのほうが強いようだ。為替も対ドル、ユーロともに円安ぎみで安定した値動きとなっている。  業種別では、東証33業種中、実に32業種が上昇。空運、ガラス、ゴム、精密、機械がトップ5となった。下落業種はその他製品。個別銘柄の値上がり率を見ると、液晶検査装置等の好調で2011年3月期業績予想を上方修正したクボテックが5位、全体の上げ相場の中、これまで売り込まれてきたNISやアークなど経営再建関連も上位に顔を出した。一方、下落率では、前日の決算発表での前期計画大幅未達が嫌気されたリコーがワースト。またネットでの顧客情報流出などに揺れるソニーがワースト3位となった。  後場にかけてのポイントは、前場のエネルギーが継続するかどうか。明日からゴールデンウイークに伴い株式市場も休みに入るため、「国内投資家が売買を細らせる可能性がある」(大手証券)との見方もある。活気づいている米国など海外投資家や先物取引の動き、アジア市場や為替の動向も引き続き注目される。

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