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【株式・大引け】日経平均は小幅続伸も材料難で買い続かず

 11日の東京株式市場は小幅続伸。日経平均株価の終値は前日比45円50銭高の9864円26銭、TOPIXは1.16ポイント高857.62ポイントだった。東証1部の出来高は概算で20億6899万株と5営業日ぶりに20億株を回復したものの、売買代金は1兆4025億円と依然低調な水準が続いている。    前日の米国株式市場は3日続伸。4月の中国の貿易収支が今年最大の黒字幅に拡大したことなどから世界景気に対する強気の投資家心理を後押し、欧州市場でも英、独、仏はじめ債務再編に揺れるギリシアやポルトガルでも大幅高となった。  この流れを受けた東京市場は日経平均が93円高でスタート。円高一服もあってトヨタやホンダなど輸出関連株が先導し、一時は5月2日以来4営業日ぶりにに9900円台を回復した。が、9時47分につけた9929円が結局はこの日の高値に。買い一巡後はこれといった材料もなく、次第に様子見ムードに押されていった。  本日最大の注目材料と見られていたのは4月の中国消費者物価指数(CPI)。中国国家統計局が午前11時ころに発表したCPIは前年同月比5.3%の上昇だった。3月の5.4%からは縮小したものの、予想の範囲内との見方が支配的でアジア市場はほぼ無反応に終わった。  昼のバスケット取引は253億円が成立し、20億円程度の売り決め優勢と伝えられた。  後場の東京市場は前場終値より小高く始まったものの、取引開始直後から再びじりじりと伸び悩む展開に。中低位の好業績予想銘柄に物色の矛先は向かうものの、市場エネルギー不足で買いの手が広がらず、14時11分には前場安値を割り込む9842円まで上げ幅を縮小した。ただ、「外国人投資家による買いが26週連続で継続していることなどから、下値では押し目買いが入っている」(大手証券会社)といい、日経平均は大引けにかけてやや上げ幅を取り戻し、この日の取引を終えた。  日経平均は小幅続伸したものの、銘柄数では東証1部全銘柄の半数強にあたる845銘柄が下落した。値上がりは38%の645銘柄で変わらずが174銘柄。業種別では値上がり17業種、値下がり16業種とほぼ拮抗。  市場のカギを握る材料のひとつとして注目されていたトヨタ自動車の12年3月期予想については、3時すぎの決算記者会見で豊田章男社長が「6月中旬までには公表できるように努力する」と述べ、見送られた。

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