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【株式・大引け】日経平均株価は4日続伸。だがSQ値を下回り先行き不透明感強まる

 10日の東京株式市場は後場に入り上げ幅を縮小した。日経平均株価は大引け9514円44銭(前日比47円29銭高)で4日続伸したものの、朝方のSQ(特別清算指数)値である9553円69銭に対しては下回った。SQ値を大引けで上回ることができるかどうかは今後の相場を占う要素として市場関係者が注目していたが、下回ったことで株式市場の先行き不透明感が強まってきた。TOPIXは817.38(同4.43ポイント高)で反発した。  前日の米株式市場は、4月の米貿易収支で市場予想よりも貿易赤字が少なかったことなどが好感されて7営業日ぶりに反発した。それを受けて、東京株式市場も前場は高値圏で推移した。  だが韓国銀行(中央銀行)が政策金利を0.25%引き上げて年3.25%にすると発表したことをきっかけに韓国、上海、香港株式市場などで下げが加速した。これらアジア株の下落が、後場の東京株式市場で重しとなった。後場寄りは前日終値比103円高と前引けよりも上げ幅を縮めて再開。その後は低調に推移し、午後2時ごろには同25円高まで急速に上げ幅を縮小。その後の買い戻しの動きも限定的なまま、大引けを迎えた。  東証1部の出来高は概算で24億1680万株、売買代金は1兆8072億円で、SQ(特別清算指数)算出のため通常より膨らんだ。東証1部の値上がり銘柄数は1002と全体の約6割を占めた。値下がりは490、変わらずは164。東証33業種のうち値上がりは鉱業、水産など29業種、値下がりは倉庫・運輸、ゴム製品、医薬品、電気機器の4業種だった。  市場が注目していたトヨタの通期業績見通しは、12年3月期営業利益予想が3000億円で、ほぼ予想の範囲内となった。午後3時のトヨタ業績見通し発表後も、大証で取引されている日経平均先物は9500円近辺でほぼ横ばいで推移している。  来週は13日月曜日に『会社四季報夏号』が発売されるため、好業績割安株への注目度が高まりそうだ。経済指標では今後の米国景気と金融政策を占うものとして、14日の5月の小売り売上高と5月の生産者物価指数、15日の5月の消費者物価指数、鉱工業生産などが注目されそうだ。

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