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【株式・前引け】日経平均は3日ぶり反落、欧米経済の不透明感強まり投資家心理が悪化

 16日午前の東京株式市場は3日ぶり反落。日経平均株価は前日終値比80円17銭安の9494円15銭、TOPIXも同4.97ポイント安の819.68で前引けとなった。東証1部の出来高は概算で8億5416万株、売買代金は4944億円と低調。米国景気の鈍化やギリシャ債務問題を背景に前日の欧米株が大幅安となり、為替もユーロを中心に円高傾向となっていることから、前場は地合いの悪さが目立つ展開となった。  前日の米国株式市場では、NYダウ工業30種やナスダック総合、S&P500がそろって3月中旬以来の安値となる大幅下落となった。5月から6月にかけて発表された米国マクロ経済統計が相次いで市場予想を下回っていたが、昨日はNY原油先物が前日比4.56ドル安の94.81ドルになるなど商品市況も悪化。EUの追加支援難航や政情不安化でギリシャの国債デフォルト懸念が高まり、欧州株も総じて大幅安となっている。  こうした中で、本日の東京市場はスタート。前日終値比95円安の9478円で寄りつき、9時17分には同106円安まで突っ込む展開に。その後やや戻したものの、上昇力は弱いままだった。朝方の外国証券経由の注文動向は、1570万株の売りに対して、買いが2020万株と差し引き450万株の買い越し。  東証33業種別では、上昇は鉄鋼、紙パルプ、海運、倉庫など7業種のみ。下落は26業種で、ワースト上位には鉱業、石油、ゴム、卸売が並び、資源市況の不調を反映した形となった。個別銘柄では、サニックス、駒井ハルテック、国際航業HDなど太陽光発電や風力発電関連の銘柄が値上がり上位で目立つ一方、円高が嫌気され、キヤノンやトヨタ自動車などが下落、今朝方、ロシア自動車会社買収が伝えられた日産自動車も冴えない。好調だったファナックも4日ぶりの反落に。乱高下が続いた東京電力も前日終値比8円安の321円で前引けとなった。  後場にかけてのポイントは、114円台に入ったユーロなど為替や、アジア市場、先物取引の動向。個別株では動意があるものの、欧米市場でマネーのリスク回避志向が高まる中、東京市場でも買い圧力は限定的なものとなりそうだ。

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