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【株式・前引け】米国景気の鈍化懸念が後退し、ほぼ全面高で5日続伸

 週明け4日午前の東京株式市場は、海外株高を受けて5日続伸。日経平均株価の前場終値は、前日比103円52銭高の9971円59銭、東証株価指数(TOPIX)は同9.55ポイント高の863.41。東証1部の出来高は概算で7億6224万株、売買代金は5065億円と低調だった。  この日の東京市場は、先週末のNYダウが5日続伸するなど欧米株が全面高となったことを受けて買い先行で始まった。日経平均の寄り付きは112円高。9時11分には130円高の9998円と、5月2日以来の1万円大台乗せ寸前まで上昇したが、次第に売り物に押され、上げ一服となった。朝方の外国証券9社ベースの注文動向は、売り1180万株に対して買いが1360万株で、差し引き180万株の買い越しだった。  内需主力株や輸出関連株などほぼ全面高の商状。先週末に発表された米国のISM製造業景況感指数が予想を上回ったことで、米国では非鉄のアルコアや機械のキャタピラーなど景気敏感株が上昇した。「懸念されていた米国景気の鈍化は一時的、との見方が強まり、先行き不透明感が後退した」(国内大手証券)。為替も1ドル=80円台後半で落ち着いた動き。10時半に取引開始した上海株も、買い先行で反発している。ただ、日米市場ともに最近の株高でやや過熱感も出ている。今週末の米雇用統計発表を控えて見送り気分も漂う。そのため、取引高は盛り上がりを欠いたままだ。  東証1部の値上がり銘柄1304(78.8%)に対し値下がり銘柄は215(13.0%)、変わらずは135。業種別では全33業種のうち値下がりは水産だけ。値上がり率上位は不動産、ゴム、保険、その他金融、銀行、証券、輸送用機器、海運、卸売、機械の順だった。  個別株では、レジャー関連のラウンドワンが売買代金トップで大幅反発。トヨタ、ホンダ、コマツが上げ、任天堂や京セラも堅調。9月からの製品値上げを好感され、ブリヂストンが値を飛ばした。太平洋に陸の1000倍に及ぶレアアースの巨大鉱床が発見された、との報を受け、炭鉱関連の日本海洋開発や三井海洋開発が買われた。反面、ファナックが反落、配当減を嫌気され日本オラクルが新安値を付けた。HOYAからデジカメ事業買収が伝えられたリコーは下落した。  後場は、引き続き日経平均が1万円の大台回復に乗せるかどうか、アジア市場や為替の動向と合わせて注目される。

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