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【株式・前引け】欧米株高受け地合い好転だが円高が重し、日経平均株価は小反発

 12日前場の東京株式市場は、前日の欧米株高を受けて買い先行で始まったが円高が重しとなり伸び悩んだ。日経平均株価は前日比15円61銭高の8997円55銭と小反発。一方、TOPIXは同0.15ポイント安の770.73と続落した。東証1部の出来高は概算で9億5602万株、売買代金は6781億0400万円。  11日の米国株式市場は、債務問題への過度な警戒感が薄れた欧州株が反発したほか、米新規失業保険申請件数が市場予想に反して減少するなど、米国景気への懸念も後退したことから大幅反発となった。NYダウは前日比423ドル37セント高の1万1143ドル31セント。ナスダック総合指数も同111.63ポイント高の2492.68だった。 寄り付き前の外国証券9社ベースの注文動向は、売り2310万株に対して買い1120万株と、差し引き1190万株の大幅売り越しだった。売り越しは10営業日連続。  この日の日経平均は、欧米株高の流れを受けて前日比82円23銭高の9064円17銭と、2日ぶりに9000円台を回復してスタート。しかし、その後1ドル76円台まで進んだ円高が重しとなり伸び悩む展開となり、一時、前日終値を割り込む場面もあった。 東証1部の値上がり銘柄数は785、値下がり銘柄数は709、変わらずは158だった。業種別では東証33業種中14業種が上昇した。上昇率トップは鉱業で2.60%。以下、証券、卸売り、電機の順。一方、下落率トップはゴムの2.03%で、海運、食料、空運が続いた。 個別銘柄では昨日、今年2回目の自社株買いを発表したキヤノンが180円高と急反発し、売買代金もトップ。ファナックが9日ぶりに反発したほか、ファーストリテイリングやグリーが出来高を伴い年初来高値を更新。東京電力は4円高。値上がり率上位には業績見通しを引き上げたアークや保土谷化学、木村化工機などの低位株が並んだ。一方、トヨタ、日産、ホンダの大手自動車株が揃って値を下げたほか、ソフトバンク、信越化学が続落した。銀行株は三菱UFJが弱含んだほか、みずほ、三井住友、りそなが小高いなどまちまち。 後場は為替、アジア市場の動きに注目。週末を控えて様子見ムードが強そうだが、東証1部の平均PBRが1倍を割り込むなど割安感が出ているため、下値には押し目買が活発に入りそうだ。

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