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【株式・前引け】日経平均は2日続伸。欧州債務問題への対策期待、円安も好感

 29日午前の東京株式市場は薄商いの中、小幅続伸。日経平均株価は前日比67円43銭高い8354円92銭と2日続伸。TOPIXも同4.37ポイント高の720.07となった。東証1部の出来高は概算で6億9695万株、売買代金は4189億円と引き続き低調だった。  前日の欧米株式市場は29日の欧州財相会合でEFSF(欧州金融安定基金)拡充に向けての何らかの合意が見込まれるといった観測から軒並みしっかり。米国の年末商戦が順調なこともあり、NYダウは1万1523ドル01セントと291ドル23セント上昇した。  こうした流れを受け、日経平均は82円高で寄り付いた。対ユーロで104円台、対ドルで78円台に乗せた円安基調も好感され、東証1部でPBR(株価純資産倍率)1倍未満の銘柄が71%に達するなど足元で割安感、値頃感も出ていることもあり、2日続伸して前場を終えた。     朝方の外国証券9社ベースの注文動向は、売り1670万株、買い1210万株、差し引き460万株の売り越しだった。  東証1部の値上がり銘柄数1058(64.4%)に対して値下がり銘柄数は375(22.8%)、変わらずは208(12.6%)。業種別では、東証33業種のうち値上がりが23業種。上昇率上位は海運、鉄鋼が2%を超えたほか、非鉄、精密機器、電気機器と続いた。一方、値下がりは10業種で、下落率が大きい順に電気・ガス、ゴム、不動産、金属製品、建設と続いた。  個別銘柄では、出来高が多かったのが株価100円前後で売り買いが続くみずほフィナンシャルグループ。日立製作所は出来高を伴って上昇、売買代金でも上位に顔を出した。売買代金トップながら下落して全体相場の上値を押さえた格好となったのがKDDI。東京電力による売却に対し自己株買いを発表したものの、CB発行が嫌われた。  一方、上昇率トップとなったのが、日立化成工業によるTOBが伝えられた新神戸電機。同じく電池銘柄として古河電池も高かった。また、自己株買いを発表した大正製薬、エーベックス、ドトールなども高かった。相場上昇に貢献したのは、ファナック、京セラ、ホンダ、東京エレクトロン、ファーストリテイリングなど。  後場は為替の動向や香港ハンセン指数などアジア株の動きが注目される。

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