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【株式・前引け】4営業日ぶり反落、「独仏など15カ国格下げ方向」報道等で利食い売り膨らむ

 6日前場の東京株式市場は4営業日ぶりに反落。薄商いの中で利食い売りが出ているほか、格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がドイツ、フランスを含むユーロ圏15カ国の国債について格下げを検討しているとの一部報道を嫌気して、売りが先行している。  日経平均株価の前引けは、前日終値比67円20銭安の8628円78銭、TOPIXも同4.25ポイント安の744.36といずれも反落。東証1部の出来高は概算で7億6306万株、同売買代金は4052億円と前日に引き続き超低調な水準だ。  前日の米NYダウ平均は3日ぶりに反発。5日の独仏首脳会談で欧州債務問題に対して新たなEU条約の制定へ向け意見が一致したことに好感した。NYダウは一時170ドル超まで上昇。しかし、その後、S&Pが「ユーロ15カ国の格下げを検討している」との一部報道で急速に上げ幅を縮小。終値は前日比78ドル41セント高の1万2097ドル83セント。ナスダックも上昇して引けた。  本日の東京市場では寄り付き前の外資系証券9社ベースの注文動向は、売り1040万株に対し、買い1140万株と、差し引き100万株の買い越しとなったものの、このところの株価上昇で利食い売りが出やすい地合いのうえ、S&Pの格下げを懸念して売りが先行した。ユーロ円相場も一時103円台に入るなど、ユーロ安方向に振れているのも悪材料だ。  東証33業種中、上昇したのは5業種。上昇率トップは精密で0.86%上昇、個別上昇率でも2位のオリンパスが引き上げた。以下、海運、医薬品、食品の順。下落率トップは金属で1.78%下落、以下、鉄鋼、保険、その他金融が続いた。東証1部の値上がり銘柄数は436(全体の26.3%)、値下がりは1038(同62.7%)、176銘柄が変わらずだった。  前場中に始まったアジア市場も東京市場の流れを受け、総じて軟調に推移している。 

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