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【株式・前引け】外国人が3日ぶり売り越し、欧米株下落受け薄商いのなか小幅反落

 13日の東京株式市場前場は小幅反落。前引け段階の日経平均株価は前日終値比124円68銭安い8529円14銭、TOPIXが8.15ポイントマイナスの738.54でそれぞれ前場の取引を終えた。東証1部の売買高は概算で8億0212万株、同売買代金は4393億円と「年末特有とはいえ、個人投資家主体の大人しい相場となっている」(大手証券)。  前日の米欧市場は、欧州債務問題で米ムーディーズなど大手格付会社が厳しい見方を示したことから下落。米インテルの10~12月期見通しの下方修正から半導体関連の先行き不安が加わり、NYダウ、ナスダックとも前日比マイナス1.3%、欧州もロンドン始め軒並み安となった。特にドイツ、スペインが前日比3%台の下落。政情不安が伝えられるロシアも3%台の下落幅となった。  こうした欧米を中心とした海外市場の軒並み安を受け、本日の東京市場では寄り付き前の外資系証券経由の注文動向は買い1500万株に対し、売り2300万株と差し引き800万株、3日ぶりの大幅売り越しとなった。バスケット取引は2億7700万円と低調だった。  欧州格下げ懸念を下地とした102円台という強烈なユーロ安も嫌気されて、日経平均株価は118円30銭安い8535円52銭でスタート。9時03分に8518円80銭まで突っ込んだ。これが前場の安値。その後はモミ合い、10時54分には8544円45銭と前場の高値をつけたが、さらに買い込むには材料不足。前引けにかけてやや下げて前場の取引を終えた。  業種別では東証33業種中、上昇は情報通信と医薬品の2業種のみ。情報通信がプラス0.25%、医薬品がプラス0.01%とわずかな伸び。鉄鋼がマイナス2.58%でワースト。非鉄も2%台の下げ。以下、その他機械、証券、電気機器、輸送用機器と続いている。  個別銘柄では、334銘柄が上昇、1130銘柄が下落、176銘柄が変わらず。売買高トップは東京電力。以下、宮地エンジニアリンググループ、みずほフィナンシャルグループ、商船三井、東京建物の順。宮地エンジは復興関連の橋梁会社ということで買われ続けている。東京建物は巨額特損発表による悪材料出尽くし感から上昇している。  売買代金トップはオリンパス。以下、グリー、東京電力、トヨタ自動車、ホンダの順。オリンパスは14日の決算発表期限に間に合って上場を当面維持するだろうとの観測の高まりを受けて4日続伸。同様の状況にある大王製紙が反落したのとは好対照。トヨタ自動車、ホンダは輸出関連であることが嫌気された。  これらのほか、ミサワホームは優先株の一括償却が好感視され一時ストップ高。肥料製造のコープケミカルも今期黒字転換見通しで29円高の133円と大幅高。10円高のオカモトは自社株買いが好感視された。11円高のイハラケミカルは上方修正が好感視。東日本ハウスも20円高の220円と高い。  後場の注目点はアジア市場動向。今夜に米FOMC、11月米国小売り売上高の発表を控え、後場も低調な商いに終始する懸念がぬぐえない。

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