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【株式・大引け】アジア株堅調を受け後場上げに転じ日経平均は8600円台回復

 実質6月相場入りとなった29日の東京株式市場は後場プラス圏に転じた。日経平均株価の終値は前日比63円93銭高の8657円08銭と4日続伸、TOPIXは同5.92ポイント高の727.03と3日ぶりに反発した。ただ、東証1部の出来高は概算で17億6504万株、売買代金は9378億円と低調。売買代金の1兆円割れは3営業日連続となった。

 本日の東京市場は、前日の米国市場が休場で材料難だったことや、為替で円の高止まりが続いていることから、日経平均が前日終値比27円安と小幅下落で始まった。薄商いの中、先物主導で下げ幅を広げると今度は押し目買いが入り、小安いところでもみ合い。結局、前場は30円安の8562円で引けた。

 昼のバスケット取引は171億円が成立し、売り買い均衡と伝えられた。しかし、アジア市場が総じて堅調なことを受けて、後場寄りは8580円と前引けを上回った。その後、先物に小口の買いが入るとジリジリ値を上げ、前日比上昇に転じた。5営業日ぶりに8600円台を回復した後も上げが続き、本日の高値引けとなった。

 業種別では、東証33業種中、28業種が上げた。4.62%上昇の海運が突出し、非鉄金属、鉄鋼、機械、鉱業が2%を上回る上げ幅となった。下げたのは5業種で、電気・ガス、医薬品、食料品、サービスなど。

 東証1部の値上がり銘柄数は全体の67.4%を占める1130銘柄。下げたのは25.2%に当たる423銘柄、変わらずは120銘柄。個別では、ファナック、日立建機、コマツの中国関連株が上げ、広済堂は値頃感から6日ぶり反発、アルバックも高い。一方、下落率の筆頭は再建問題がくすぶるルネサスエレクトロニクスで、パワービルダーのタクトホームが続いた。

 東証再開以来の、6月のパフォーマンスは41勝22敗で陽線確率は65.1%と、同率首位の1月、4月に続く3位。ここ10年間では7勝3敗と、12月に次いで2位にある。「6月のパフォーマンスはよい」(大手証券)が今年も通じるか、注目点ではある。

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