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【株式・前引け】モミ合いの中、外国人の買いを支えに日経平均は小幅2日続伸基調

 10日前場の東京株式市場は小幅ながら2日続伸基調。日経平均株価は前日終値比17円00銭高の1万4489円90銭、TOPIXは同3.19ポイント高の1200.08で前場の取引を終えた。前引け段階における東証1部の出来高は概算で13億1277万株、売買代金は1兆0400億円だった。

 前日の海外市場は総じて活況だった。欧米では、イタリアが小幅反落でギリシャが大幅安だったことを除けば、NYダウ工業30種が前日比75ドル65セント高の1万5300ドル34セントと4日続伸。ナスダック総合も前日比19.43ポイント高の3504.26とやはり4日続伸だった。「景気敏感株の一角である非鉄大手アルコアの業績が予想よりは底堅かったことから、米国で買い安心感が広がったため」と市場関係者は前日の米国市場について説明する。

 東京市場の寄り付き前の外資系証券会社経由の注文動向は売り1580万株、買い1930万株で差し引き350万株の買い越しだった。買い越しは11営業日連続のことである。また、寄り付き前のバスケット取引の成立は19億1100万円とされている。

 そうした外国人投資家の動きに東京株式市場も救われた、というのが市場関係者の率直な感想だろう。というのも、「前日の東京株式市場では、日経平均株価は高値引け、TOPIXも高値圏で引けた。そのため株価指標は過熱感を示し、やはりと言うべきか10日前場は日経平均株価は前日終値比マイナスでのスタート、TOPIXも一時は前日終値比マイナスだった。その安値へ外国人投資家の買いが入ったようだ。市場では、欧州の年金などの長期性資金が下値を支えていると見られている」(大手証券)というのだから。

 午前の日経平均株価は、8円安で寄り付き、10時41分には82円高の1万4555円と、ザラバでは5月29日以来となる1万4500円を突破。その後、アジア市場の値動きにも左右され、17円高で午前の取引を終えた。

 モミ合いの中、「銀行株の一部銘柄や電力株の一部銘柄の売買が目立った」と市場では評されている。結果として前場では、東証1部上場銘柄のうちでは、値上がり数は53.9%相当の920銘柄、値下がり数は35.7%相当の611銘柄、変わらずは10.3%相当の176銘柄だった。また業種別では、東証33業種分類のうち、陸運業はじめ23業種が値上がり、不動産業など10業種が値下がりとなった。

 後場へ向けての注目点としては、昨日はやや円高・ユーロ安に傾いていた外国為替市場の動向と、アジア株式市場の動向であると目されている。

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