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【株式・大引け】日経平均は3日続伸も上値が重い展開に終始。市場エネルギーの低下が懸念される

 30日の東京株式市場は欧州債務懸念が和らぎ米国株高となったことなどを好感、日経平均株価は前週末終値比68円80銭高の8635円44銭、TOPIXも5.30ポイント高の731.74と3日続伸して終了した。東証1部の出来高は概算で14億4921万株、売買代金は8715億円だった。

 前週末のNYダウが3日続伸し2カ月半ぶりに1万3000ドル台を回復したことやS&P500、NASDAQが2日続伸したことで、欧州の債務問題や米国経済の急減速懸念が後退。前場では、日経平均は92円高の8658円で寄り付き、直後には96円高の8663円の高値をつけた。ただ、6月の鉱工業生産指数が市場の予想に反して前月比0.1%低下となったことに加え、4-6月期が10四半期ぶりに減益となる伝えられたコマツや4-6月期の最終損益が赤字となった富士通が大幅安となるなど、企業業績の先行きに対する警戒感が台頭。結局、前引けは53円高の8619円とほぼ安値圏で引けた。

 昼のバスケット取引は244億円成立し、やや買い決めが優勢と伝えられた。アジア株も中国を除いて堅調に推移していたため、後場は前場終値を上回る63円高の8629円でスタート。が、先物に小口の売りが出ると再び上値が重くなり、13時54分には22円高の8589円まで上げ幅を縮める場面もあった。その後は8600円を挟んだモミ合いが続いたが、大引け間際に買い物が入り、68円高と再び前場終値を上回って引けた。

 今週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)や中国の7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)、欧州中央銀行(ECB)理事会、米国雇用統計など重要な経済指標の発表やイベントが目白押し。週末8月3日にトヨタ自動車の決算発表が予定されるなど4-6月期決算のピークを迎える。マーケットでは、米国や中国の経済指標のほか、FOMC、ECB、4-6月期の企業決算の内容を見極めたいというムードが強く、上値が重くなったのも致し方ない面もあることはたしかだ。しかし、気掛かりなのは市場エネルギーが再び細ってきたことだ。

 前週は1日当たり平均の出来高が16億8100万株、売買代金も9615億円とそれぞれ前々週の同平均に比べて9%、5%増と持ち直してきたのに対して、本日の出来高は前週の同平均に比べて14%減、売買代金も9%減と減少した。日経平均は3日続伸とはいえ、「25日につけた8365円が底値と言えるかどうか心もとなくなってきた」(大手証券)ようだ。

 東証1部の値上がり銘柄数は1247、値下がり銘柄数は312、変わらず106。業種別では、東証33業種中、ゴム、紙パルプ、保険、医薬品、不動産、水産、倉庫など26業種が上昇。一方、東京電力を除く9電力が新安値をつけた電気・ガスが4.32%安と売られたのをはじめ、鉄鋼など6業種が下落。空運は変わらずだった。

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