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【株式・前引け】日経平均は反発、円高基調の一服で買い戻されるが商いは低調

  25日午前の東京株式市場は反発。日経平均株価の前引けは前日終値比84円36銭高の1万3147円14銭、TOPIXも同0.88ポイント高い1090.52と、そろって上昇した。前日の中国市場の大幅な下げに続いて、米国市場も下落したことで、マイナス圏に入る場面もあったが、為替相場が円安方向へ傾いたことなどを材料として、先物主導で買い戻された。ただ、前引け段階における東証1部の出来高は概算で11億4070万株、売買代金は9338億円と売買エネルギーはやや低調に推移している。

 

 前日の米国市場ではNYダウ平均が反落。5%超の大幅下落となった上海市場を中心に、アジアや欧州の株式相場が軒並み下落したうえ、米長期金利の急騰が嫌気された。終値は前週末比139ドル84セント安い1万4659ドル56セントで、4月22日以来となる安値となった。一時は下げ幅が248ドルに達したが、長期金利の上昇に一服感が見られるとの観測が広まったことで後場に入り押し目買いが入り、下げ幅は縮小した。

 これを受けた本日の東京市場では、寄りつき前の外国証券経由の注文動向は売り1780万株、買い1400万株と、差し引き380万株の売り越し。6月最終週で市場エネルギーが弱く、方向感に乏しいスタートだった。

 寄り付きは1万3081円と18円高。その後、中国で短期金利の急上昇を背景にした、同国金融機関の資金繰りに対する懸念から、前日に続き中国市場が下げるとの見方が広がり下げに転じた。ただ朝方に円高に傾いていた為替相場が10時以降に1ドル98円前後へと円安へ触れたことが好感され、自動車銘柄など輸出関連に買いが集まり、日経平均を押し上げた。

 業種別では東証33業種中14業種が上昇。上昇幅が大きかったのは海運で上昇率は3.17%。以下、精密機械(同1.40%)、水産(同0.96%)、保険(同0.95%)、電気機械(同0.76%)、銀行(同0.67%)と続いている。値下がりは19業種で、下げ幅が大きかったのはその他金融(下落率2.16%)、空運(同1.40%)、石油(0.95%)。東証1部の値上がり銘柄数は610(35.8%)、値下がりは989(58.0%)、104銘柄が変わらずだった。個別銘柄では、米マイクロソフトとスマートフォン向けゲーム開発で提携と報じられたKLabが上昇。また業績の上方修正が伝えられたタマホームや三協立山も買われた。

 後場の注目は円安に傾いた為替相場と、前日に大きく下げた上海を中心としたアジア市場の動向だ。ただ25日夜には欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の講演や、5月の米国耐久財受注の発表などイベントも控えており、市場関係者には様子見ムードで薄商いになるとの見方が多い。

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