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【株価・大引け】市場エネルギーは強いが、先物主導で値動き激しく日経平均は小幅続伸止まり

 29日の東京株式市場は小幅ながら2日続伸。日経平均株価は前日終値比14円48銭高の1万4326円46銭、TOPIXは同10.60ポイント高の1178.87となった。東証1部の出来高は概算で39億1082万株、売買代金は3兆1269億円と市場エネルギーは強さを保っている。

 アジア株が総じて堅調に推移する中、大口注文をまとめて取引する昼のバスケット取引は531億1900万円で「やや買い決め優勢」(大手証券)と伝えられた。小幅高となった前引けを受け、後場の寄り付きは前日終値比29円高でスタート。先物にまとまった買いが入ると株価はジリジリと上昇、13時56分には同190円高まで買い進まれた。しかし、その後、大型株を中心に売りこまれる展開となり、結局、日経平均株価は14円高の小幅高で終わった。

 業種別に見ると、東証33業種のうち25業種で値上がり。トップは上昇率8.33%の電気・ガス。以下、保険、金属と続いた。値下がりは8業種で、ワーストは下落率1.07%の鉄鋼。以下、紙・パルプ、石油と続いた。東証1部の値上がり銘柄数は1288(全体の75.1%)、値下がり銘柄数は342(19.9%)、82銘柄が変わらずだった。

 個別銘柄でみると、東証1部の値上がり率トップは丸栄で42.37%上昇しストップ高。続いて35.09%上昇の群栄化学工業が同じくストップ高。個人投資家は、儲かる銘柄となると買いが集中する傾向があり、小型株中心に上昇した。また、北海道電力が泊原子力発電所(北海道泊村)の再稼働を1-3号機同時に申請する方針と伝えられ、電力株が軒並み上昇。一方、東証1部の値下がり率トップはアインファーマシーズ。続いてマネーパートナーズグループ。主力株ではファーストリテイリング、ファナックなどが下げた。

 今後の相場を占うポイントは、為替動向や、先物、長期金利の動き。テクニカル指標でも過熱感が出ていない現状から、市場関係者の間には「米国景気回復に伴う国内企業業績の回復期待、アベノミクスの成長戦略、市場の高水準のエネルギーといった要因から、徐々に明るさが戻ってくるのでは」(大手証券)との声も聞かれる。

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