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【株式・前引け】前日の欧米株高にもかかわらず、円高が重しとなり日経平均株価は小幅反落

 20日午前の東京株式市場は、小安い水準での膠着相場が続いた。前引けの日経平均株価は前日終値比25円25銭安の8770円30銭と小反落。TOPIXは5.81ポイント安の741.32となった。

 前日の欧米株式市場は上昇したが、為替が対ドルで78円台、対ユーロで96円台という円高基調が日本株の重しとなった。朝方の外資系証券9社経由の売買注文は、売り1600万株、買い970万株で630万株の売り越しだった。東京市場の寄り付きは日経平均が前日終値比9円安の8785円。前場の高値は8792円、安値は8751円と狭いレンジでの小動きに終始した。

 東証33業種のうち値上がりは鉱業1業種のみ。残りの32業種は値下がりした。特に保険は九州の大雨や米国の干ばつなどが嫌気されて3%を超す値下がり率となった。東証1部の値上がり銘柄数364に対し、値下がり銘柄数は1139と7割弱を占めた。変わらずは155銘柄。

 個別では、米国の干ばつによる穀物被害で穀物価格が上昇していることなどから協同飼料、日本配合飼料、コープケミカルなど飼料関連銘柄の一角が上昇。米国の半導体大手・サンディスクの4-6月期決算が市場予想を上回ったことを受け、東芝にも買いの矛先が向かっている。1-6月期営業増益を発表したキヤノン電子も好決算を受けて続伸している。

 一方、前日に上昇したピクセラが反落。保険のMS&ADインシュアランスグループ、東京海上ホールディングスなども下げが目立った。また、北陸電力は、志賀原発直下の活断層有無を調査中にもかかわらず、副社長が「廃炉の可能性はまったくない」と説明したことがかえって不透明感を強めた模様で、年初来安値を更新して下落した。

 東証1部の出来高は概算で6億2673万株、売買代金は3730億円と引き続き市場エネルギーは細っている。後場も、積極的な買いや売りが乏しい中、為替やアジア市場の動向を気にした神経質な相場展開が想定される。

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