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【株式・大引け】上海市場の大幅続落が響き、日経平均は2日続落に

  25日の東京株式市場は2日続落。日経平均株価の終値は前日比93円44銭安い1万2969円34銭。TOPIXは同10.98ポイント低い1078.66ポイントで引けた。東証1部の出来高は概算で27億1281万株、売買代金は同2兆2803億円だった。

 本日の東京市場は、遅れて始まった上海株の大幅続落を受けて、後場に大きく下げた。前場は為替が円安に振れたことが好感され前日終値日84円高で引けたが、その後の上海市場の一段安を受けて、昼に先物が先行して売られ、現物も後場寄りから大幅に値を下げた。昼のバスケット取引は207億円が取引され、「売り買い均衡」と伝えられた。

 24日に約4年ぶりの大幅安となった中国市場は今日も軟調だった。上海総合指数が一時、前日終値を5%超下回り1900ポイント割れ。取引時間中に1900ポイントを下回ったのは2009年1月以来で4年5カ月ぶりだ。中国人民銀行が、公開市場操作を通じた資金吸収や資金供給を実施しないと報じられたことで、失望売りが広がり、東京市場にも飛び火した。

 本日の東京市場では、10時過ぎに1ドル98円といったん円安に振れた円相場が、13時に97円25銭と急伸したことも日経平均を押し下げた。終盤に割安感から押し目買いが入り、下げ幅は縮めたものの、1万3000円を割り込んで大引けた。終値ベースで1万3000円を下回るのは6月14日以来となった。

 東証1部では全体の73.8%に当たる1266銘柄が下落。値上がりは368銘柄にとどまった。変わらずは79銘柄。業種別では東証33業種中、30業種が下落。2.43%下げた紙・パルプを筆頭に、空運(下落率2.34%)、電力・ガス(同2.28%)、その他金融(同2.26%)、石油・石炭製品(同2.07%)などの下げが大きかった。上昇した業種は水産・農林業、海運、精密機器の3業種で、上昇率もわずかだった。

 個別銘柄では、世界遺産への登録で24日に急騰した富士急行が割高感から売られたほか、上野動物園のパンダの偽妊娠が報じられたことで、精養軒がストップ安、東天紅も大きく下げた。またコマツや日立建機、ファナック、ユニチャームなど中国関連銘柄も下落した。

 25日夜には欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の講演が予定されているほか、米国の耐久財受注、新築住宅販売戸数など重要な経済指標の発表を控え、注目される。マーケットでは、金利上昇に中国の短期金利の上昇に加え、米国の長期金利の上昇ピッチが速いことが不安材料として捉えられているが、上記指標で米国景気の力強さが確認されれば、たたび株式市場に資金が集まるきっかけになりそうだ。

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