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【株式・前引け】日経平均株価は小幅続伸、先物の売りや長期金利がブレーキに

 29日午前の東京株式市場は小幅ながら2日続伸。日経平均株価は出入りの激しい展開となり、前日終値比13円66銭高の1万4325円64銭。TOPIXは同11.82ポイント高の1180.09。前引け段階における東証1部の出来高は概算で20億5580万株、売買代金は1兆5538億円。

 前日の米国市場はNYダウが、前週末比106ドル29セント高の1万5409ドル39セントと1週間ぶりに過去最高値を更新、ナスダック総合は同29.75ポイント高の3488.89と4営業日ぶりに反発した。中でも、3月の米S&Pケース・シラー住宅価格指数の全米20都市の指数が、前年同月比10.9%と約7年ぶりの大きな伸びとなったことが好感された。欧州市場も総じて大きく上昇した。

 これを受け、朝の外国証券経由の注文動向は売り1070万株に対して買い1740万株で、差し引き670万株の買い越し。買い越しは5営業日連続となった。日経平均株価は、欧米市場の好調さや円安基調を受け、前日終値比180円57銭高で寄り付いた後、200円超まで買い進まれたが、9時13分-40分にかけて先物で大口の売りが断続的に発生。その後は為替もやや円高基調に変わるなどして、日経平均株価は上げ下げを繰り返した。

 前引け段階における東証1部の値上がり銘柄数は1316(全体の76.9%)、値下がり銘柄数は300(同17.5%)、92銘柄が変わらずだった。業種別にみると、東証33業種のうち29業種が値上がり。上昇率トップは電気・ガスで5.30%、以下、保険が3%台、金属、サービス、その他製品が2%台で続いた。値下がりは4業種で、不動産がマイナス0.75%。以下、鉄鋼、紙・パルプが続いた。

 個別にみると、値上がり率トップは丸栄で36.44%の上昇。続いて群栄化学など小型株が並んだ。一方、値下がり率トップは、アインファーマシーズ、因幡電算など。多くの銘柄が値上がりするなかで、前日比950円(同2.49%)下げたファーストリテイリングなど主力株の一角が日経平均の上昇を押さえた格好だ。

 後場を占ううえでは、為替動向と先物や長期金利の動きがポイントとなる。市場関係者によれば、「米国の景気回復やアベノミクスの成長戦略への期待が高まり、マーケットは基調として改善に向かっているものの、長期金利(10年物国債金利)の動きが株価上昇のブレーキになっている」(大手証券)としている。

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