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【来週の投資戦略】「キプロスショック」再燃で下落なら、押し目買いの好機

 突如としてグローバル株式市場を襲った「キプロスショック」が依然として尾を引いている。EUがキプロスへ金融支援する条件として当初は銀行預金への課税を求めたが、キプロス議会で否決されたため代替案が模索されているようだ。先行き不透明感から、22日の日経平均は297円安の1万2338円まで売り込まれた。

 キプロスは小国であり、今回の件が本格的な金融危機の引き金を引くようなことにはならないだろう。もしそうなりそうなら、最終的に何らかの対策が打たれると考えるのが自然である。ただ世界の金融システムはつながっており、危機が伝播する可能性もゼロではない。大地震と同様、可能性は非常に低いが、もし起きてしまえばダメージが甚大であるだけに、一応リスクシナリオも頭の片隅に入れておきたい。

 影響は限定的というメインシナリオに立てば、下落した場面で買えば勝てる可能性が高まる。ただ日経平均株価が25日移動平均線(現在1万1900円前後)を終値ベースで明確に割り込むと話は別。昨年11月16日以来、一度も同線を下回っていないだけに、地合いの悪化が予想される。

 今後は万が一も想定しつつの強気スタンスで臨みたい。3月決算期企業の場合、原則3月26日が配当や優待の権利取り最終日で、27日からは実質新年度相場入りとなる。海外投資家の買いに対して売り一色だった国内機関投資家も、「持たざるリスク」を勘案して買い姿勢に転じるともいわれており、需給の改善に期待したい。

(「株式ウイークリー」編集長 藤尾明彦)

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