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【株式ウイークリー・今週の相場&注目銘柄】中国市場休場の中で欧米経済指標に注目、日本株は為替をにらみ目先下値模索か

 週明け1日の東京株式市場は続落。日経平均株価の大引けは先週末終値比73円65銭安の8796円51銭と下落して取引を終えた。TOPIXも続落、同5.07ポイント安の732.35だった。

 前週末28日の米国市場は、NYダウ工業株が終値1万3437ドル13セントと前日終値比48ドル84セント安、ナスダック総合も同20.37ポイント安の3116.23と反落した。9月のシカゴ地区購買部協会景気指数が3年ぶりに50を割り込んだことなどから景気先行き懸念が高まった。

 こうした流れを受けて東京市場は軟調な展開。朝方の外国系証券経由の注文では、株数ベースでは差し引き370万株の売り越し、金額ベースでは10億円の買い越しだった。株数ベースで売り越しとなるのは5営業日ぶり。

 

 本日の日経平均株価は、前週末終値比55円09銭安の8815円07銭で寄り付き、その後も安値圏で狭い値幅での動きのままだった。東証1部概算の売買高は13億7393万株、売買代金は8905億円と、市場エネルギーは先週に比べて大幅に縮小した。

 東証1部の値上がり銘柄数は419(全体の25.0%)、値下がりは1109(同66.2%)、変わらずは142(同8.4%)。上昇率首位は電気・ガス(上昇率2.61%)。以下、鉱業、石油・石炭製品、パルプ・紙、保険の5業種が上昇した。一方、値下がりは2.68%下落したゴム製品を筆頭に、繊維製品、不動産、ガラス・土石製品、鉄鋼、倉庫・運輸関連などが売られた。

 また東証1部の個別銘柄では、ソフトバンクによる買収が報じられたイー・アクセス(9427)が26.08%上昇(終値ベース前週末比)で上昇率トップ。次いで、KLab(3656)が同9.36%上昇、東京デリカ(9990)、北越紀州製紙(3865)などの順だった。また出来高の大きな銘柄では、NEC(6701)、あおぞら銀行(8304)や関西電力(9503)のほか、富士紡ホールディングス(3104)、長谷工コーポレーション(1808)などの上昇も目立った。

  

 会員向けの「株式ウイークリー」誌最新号(10月1日配信号)掲載の6銘柄の中では、先に紹介したKLab(3656)が前週末終値から一時57円高の625円(10.42%上昇)となったほか、 日本駐車場開発(2353)が前週末終値から一時185円高の42370円(4.53%上昇)となった。また直近の「株式ウイークリー」で取り上げてきた銘柄のうち、またイーブックイニシアティブジャパン(3658)が同6.35%上昇して2243円をつけたほか、夢真ホールディングス(2362)は前週末終値比5.26%上昇して260円をつけた。株価上昇が続くガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)は年初来高値を更新、一時33万3800円をつけて掲載時点から約72%の大幅上昇となった。

 今週は中国市場が休場となる中で、ユーロ圏と米国の景気動向に注目。まず1日に、米国で9月のISM製造業景況感指数、欧州では8月のユーロ圏失業率が発表される。また2日には豪中銀が政策金利を発表、3日には英中銀政策金利、米国の9月ISM非製造業景況指数、ADP雇用統計、4日には日銀金融政策決定会合、ECB(欧州中央銀行)理事会、5日に白川日銀総裁会見、米国の9月雇用統計と重要なイベントが続く。

 

 欧州債務問題への懸念が続く中で、米国景気の回復には遅れが目立ち、中国や新興国の景気減速懸念も強まっている。さらに日中摩擦の深刻化や長引く円高の影響もあり、中間決算発表シーズンを前に自動車関連をはじめとするなど輸出関連銘柄には業績の下方修正リスクも意識しておきたい。

 当面の日経平均は8600-9000円での展開を想定している。足元では、9月のSQ値9076円、さらに75日移動平均線水準の8866円を割り込んでいる上に、25日線も下向きになっており、当面は下値模索の可能性が高い。だが、9月6日の安値8646円を割り込まずに切り返せば、再び短期反騰の可能性が期待されよう。海外市場、為替と先物の動向をにらみつつ、内需ディフェンシブ銘柄を中心に値動きの良い個別材料株が引き続き物色されそうだ。

(「株式ウイークリー」編集長 本多 正典)

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